『ぐりとぐら』”日常の楽しさ”を見つける天才に。

作: 中川 李枝子
絵: 大村 百合子
出版社:福音館書店

■なかよし野ネズミぐりとぐらのたのしいせいかつ
お料理と食べることが大好きな、なかよし野ネズミのぐりとぐらが大きな卵を見つけて、カステラを作り、森の動物たちと一緒に食べる、というストーリーです。イラストはスッキリしていて綺麗な絵柄でクセが少なく誰にでも受け入れられそうです。

■たのしく暮らす知恵がぎっしり
大きな卵で何をつくろうか?
森のみんなとたべたらたのしいかな?
卵の殻でもあそべるかな?
ぐりとぐらがたのしく日常を過ごすコツ、考えるクセの様なものを教えてくれます。
絵本を離れても「こういう時、ぐりとぐらなら、どうするかな?」なんてやりとりをしながら過ごすのもよいですね。

■育児効果


■コミュニケーション:コミュニケーション能力が育めるかどうか
■語彙力:豊かな言葉に触れ、語彙力が向上するかどうか
■教養:教養やマナーや倫理観を育めるかどうか
■論理的思考力:ものごとを順序立てて考えたり、伝えたりする力を育めるかどうか
■想像力:自らの外にある他人の感情や、未来の展開等を想像する力を育めるかどうか
■感受性:自らの内に生まれる嬉しい、楽しい、悲しい等の人間らしい感受性を育めるかどうか

ぐりとぐらと一緒に”どうやって楽しむか”を考える過程で想像力と感受性を育むことができます。
楽しみを森の仲間に分け合うストーリーでお友達とどう過ごすか、教養が育ちます。

■こどもにたのしい暮らしを願うならぜひ
私も妻もこどもの頃にぐりとぐらを読んだことが有り、満場一致でぐりとぐらは購入しました。
絵本ならではの創造性を刺激するストーリーや素敵な展開は教養としても良く、ゆたかで丁寧な言葉の数々は子どもに使って欲しいと思う様なものばかりです。子どもがぐりとぐらみたいにたのしく考えながら生きてくれたら親としては言うことなしです。
作中に登場する有名な歌「ぼくらのなまえはぐりとぐら このよでいちばんすきなのは おりょうりすることたべること」はぜひ一緒に歌ってあげましょう。

作者の中川さんと大村さんは実の姉妹。作を手がけた中川さんは長年保育園の保母さんを務めた後に絵本の製作を開始されたそうです。丁寧で綺麗かつ子どもにも伝わりやすい言葉はこの経験が活きているのかもしれません。映画「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」の作詞もされています。

他の方の感想も見てみましょう!

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