『てぶくろ』次を予測しながら一緒にわくわくできます。

作者:ウクライナ民話
訳者:内田 莉莎子 
出版社:福音館書店

■次のページが気になって仕方なくなる
雪の日におじいさんが落とした手袋に、ネズミやカエルやウサギやクマまで、暖かいからと次々と入って行くお話しです。ウクライナの民話が元になっているそうで、絵のタッチもそれを思わせる様なもので結構見ようによっては怖いです。普通に大人が考えたらまず出てこない不思議なストーリーですが、子どもと一緒に読むと、次はどうなるのかな?とハラハラワクワクしてもらえます。

■大きさの概念が分かる年齢になってからの方がおもしろい
もうぎゅうぎゅうの手袋にこんなに大きな動物が入るのかな?というのが面白い点なので、大きい小さいという概念がかなり分かる様になってきてから読める絵本になります。また、絵本の中では字も多い部類に入ります。大体3歳以上ぐらいからが適切と思います。

■育児効果

■コミュニケーション:コミュニケーション能力が育めるかどうか
■語彙力:豊かな言葉に触れ、語彙力が向上するかどうか
■教養:教養やマナーや倫理観を育めるかどうか
■論理的思考力:ものごとを順序立てて考えたり、伝えたりする力を育めるかどうか
■想像力:自らの外にある他人の感情や、未来の展開等を想像する力を育めるかどうか
■感受性:自らの内に生まれる嬉しい、楽しい、悲しい等の人間らしい感受性を育めるかどうか

想像力をかき立ててくれる楽しい展開です。最後の終わり方も余韻が有って想像する余地を残してくれています。子どもと一緒に先の展開を予想しながら読んだり、体を寄せ合って暖かさを感じながら読むのが良いと思います。
後から来た動物を次々に受け入れてあげるという展開も教養としてとてもよく、ひとりじめしちゃだめだよ、ということも伝えられます。

他の方の感想も見てみましょう!

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